稀勢の里、綱とり振り出しに 日馬はようやく2桁勝利

[ 2013年7月21日 18:22 ]

4敗目を喫し、さえない表情を見せる稀勢の里

 大相撲名古屋場所千秋楽は21日、愛知県体育館で行われ、大関稀勢の里は大関琴奨菊に寄り切られて4敗目を喫し、来場所に綱とりをつなげる条件となっていた12勝に届かなかった。琴奨菊は9勝目。横綱対決は日馬富士が白鵬を押し出し10勝5敗とした。既に3場所連続26度目の優勝を決めていた白鵬は13勝2敗で終えた。

 鶴竜が琴欧洲との大関対決を制して10勝目を挙げ、琴欧洲は9勝6敗。妙義龍、豪栄道の両関脇は勝ち越した。1横綱、2大関を破った高安が初の殊勲賞を受賞した。

 八百長問題での解雇をめぐる法廷闘争を経て2年半ぶりに復帰した蒼国来は6勝9敗だった。

 新十両優勝の遠藤は14勝し、昭和以降最速となる所要3場所での新入幕を濃厚とした。

 秋場所は9月15日から東京・両国国技館で始まる。

 ▽伊勢ケ浜審判部長(元横綱旭富士)の話 (稀勢の里の来場所綱とりの可能性は)厳しい。11勝4敗は大関の成績であって、横綱に上がる成績ではない。力はあるから、もう一度頑張ってほしい。

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2013年7月21日のニュース