ママ美姫見たい 6、7日アイスショーのチケット大売れ

[ 2013年7月3日 06:00 ]

6月28日、ドリーム・オン・アイスで華麗な演技を見せる安藤

 満員ファンが母になった元女王を祝福する。4月に女児を出産していたことを1日に明かしたフィギュアスケート女子の07、11年世界選手権金メダリスト・安藤美姫(25)が出演する「ファンタジー・オン・アイス」(6、7日、マリンメッセ福岡)のチケットの売れ行きが伸びていることが2日、分かった。前日までチケットが余っていたが、衝撃告白後、初めて公の場で滑る同ショーを見るためにファンが殺到。新横浜プリンスクラブに所属が決まった安藤が、ファンとともに新たなスタートを切る。

 衝撃告白から一夜明けると、祝福ムードが漂っていた。1日のテレビ朝日のインタビューで4月に女児を出産していたことをカミングアウトした安藤は、6、7日と福岡マリンメッセで行われる「ファンタジー・オン・アイス」に出演。母になったことを明かしてから初めて立つ公のリンクは、ファンの熱気に包まれそうだ。

 1日まではチケットが余っていた状態だったが、この日になって売れ行きが一気に加速した。大会関係者は「数字は把握していませんが、報道を受けてかなり動いているのは事実。安藤さん効果でしょう」と説明。当日までに完売する可能性もあり、ファンの大歓声を浴びて華麗なスケーティングを披露する。

 安藤は女児の父親を明かしていないが、11年10月を最後に休養に入った後、プロスケーターの南里康晴(27)と交際を始めたと話す関係者がいる。今年5月には写真誌に南里とのツーショットも撮られた。ファンタジー・オン・アイスが開催される福岡は南里の出身地というのも、どこか運命的だ。

 安藤は1月1日付でトヨタ自動車を退社後、所属先が未定だったが、新所属は新横浜プリンスクラブに決定。愛知県連盟から神奈川県連盟に選手登録を移し、10月11~14日の関東選手権(川越スケートセンター)で復帰する。この日は拠点の新横浜スケートセンターに姿を見せなかったが先月末のアイスショーでは3回転サルコーに挑戦するなど、ジャンプの感覚も取り戻しつつある。

 五輪シーズンのプログラムはショートプログラムは完成しているもののフリーの振り付けは今月中旬以降に米国で行う予定。メーンコーチも未定だが、交渉を進めており、近日中に発表される見込みだ。現役最後の今季のテーマは「安藤美姫というスケーターを表現する」こと。まずは満員ファンの前で母になった報告をしてから、勝負のシーズンへ歩きだす。

 ▽ソチ五輪への道 日本女子の出場枠は3。12月の全日本選手権(12月21~23日、さいたまスーパーアリーナ)出場が最低条件。優勝者は代表に決定し、2、3位の選手はGPファイナルの日本人最上位メダリストと合わせて選考される。また、全日本選手権までに国際連盟公認大会で技術最低点を獲得していることも条件。安藤は全日本出場のために関東選手権、東日本選手権(11月1~4日、群馬県総合スポーツセンターアイスアリーナ)を突破し、日本連盟の強化指定に復活して海外大会に出場する必要がある。

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2013年7月3日のニュース