出た!レブロン神業「ザ・ブロック」で地元1勝

[ 2013年6月11日 06:00 ]

<ヒート・スパーズ>スプリッター(左)のダンクを空中でブロックするジェームズ

 67回目を迎えたNBAファイナルで「ザ・ブロック」と呼ばれる超ビッグプレーが飛び出した。ヒートのレブロン・ジェームズ(28)が、スパーズのティアゴ・スプリッター(28)のランニング・ステップからのダンクを空中で押し返したもので、肉体の常識を覆す“力業”に場内騒然。試合は第3Q終盤からリズムをつかんだヒートが103―84でスパーズを下し、地元マイアミでの連敗を阻止した。

 パーカーのパスをペイント内(制限区域)で受けたスプリッターは2メートル11、109キロの巨体を生かして突進。右手でつかんだボールをリングの中に押し込もうとしていた。そこへ2メートル3、113キロのジェームズが迎撃。ボールに右手を合わせ、バネのような弾力でダンクのベクトルを180度変えてしまった。一歩間違えば肘や肩の脱臼につながる危険なプレー。しかし「インパクトのあるプレーがしたかった。やれることをやったまでだ」と迷いはなかった。

 前半はファイナル自己最少の4得点。しかしチームは第3Q終盤から4Q序盤にかけて連続15点を入れて流れを変え、ジェームズのブロックショットで勝利を決定づけた。スポールストラ監督は「あんなことは彼にしかできない」と驚嘆するしかなかった。

 ≪7分58秒間圧倒≫ヒートは第3Q残り3分11秒から第4Q4分47秒までの7分58秒間で33―5とスパーズを圧倒。今プレーオフでは5敗しているが、いずれもその次の試合で勝利を挙げている。

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2013年6月11日のニュース