飯合“ホーム”で単独首位!師匠ジャンボの活躍に発奮

[ 2013年5月26日 06:00 ]

<マイナビシニア&レディースカップ2013初日>10番、ティーショットを放つ飯合肇

マイナビ創立40周年・スポニチ創刊65周年記念事業マイナビシニア&レディースカップ第1日

(5月25日 千葉県柏市・藤ケ谷カントリークラブ=男子6884ヤード、女子5985ヤード、パー72)
 男女プロが同組で回る異色の混合戦。初日は地元・千葉県出身の飯合肇(59=フリー)が、プロテスト合格前の研修生時代に数え切れないほど回ったという“ホームグラウンド”の地の利を生かし、4アンダーの68で単独首位に立った。1打差の2位に松澤知加子(45=ホリプロゴルフアカデミー)、牧野裕(57=デサント)の2人が続いている。

 自然と頬が緩んだ。最終9番を2パットのパーでまとめ、単独首位でホールアウトした飯合は、軽快な足取りでクラブハウスに戻ってきた。

 「ここは地元(千葉県)だからね。コースまで車で20分で来られるし、頑張れて良かったよ」。後半の2番までは2バーディー、2ボギーと波に乗りきれなかったが、3番パー5で一変した。ピンまで残り175ヤードの第2打を7Iで1・5メートルに乗せてイーグルを奪うと「あれで気持ちが良くなった」と7番で6メートル、8番でも下りの8メートルを沈め一気に首位を奪取した。 

 大きな刺激があった。4月のつるやオープンで師匠の尾崎将司が国内レギュラーツアー史上初となるエージシュートの62をマーク。「一緒にいつも練習しているから。そりゃあ励みになるよ」。その師匠からは今季の開幕前に貴重なヒントももらっていた。それが47インチの長尺1Wだ。以前は45・5インチのものを使っていたが、「ジャンボが長いのをうまく使って飛ばしていたんで、思い切って47インチにしたら、気持ちよく振れた時に凄く飛ぶようになった」。言葉通り3番では330ヤードのビッグドライブを見せた。

 刺激はもう一つある。3月に夫人の坂口良子さんが亡くなり、喪に服していたジャンボ軍団の尾崎健夫が、来週のシニアの「ISPS・HANDA CUP」(31日開幕、九州GC八幡C)で復帰することになった。「ジェットもショックが大きかったと思うけど、一緒に頑張りたいからね」。

 その弾みをつけるためにも、まずは今大会の優勝賞金200万円を狙いにいく。「けさ、車で送ってもらったカアちゃん(ふく子夫人)に“勝ったらオフはグアム旅行ね”って言われてさ。力んじゃったよ」。最終日は家族の応援にも熱が入りそうだ。

 ▼競技方法 男女プロ各1人、アマ2人の4人1組でラウンド。プロは2日間36ホールストロークプレーの個人戦。男女で異なるティーマークを使用するが、成績、賞金は共通。1位が複数の場合はサドンデス方式のプレーオフを行い優勝者を決定する。

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2013年5月26日のニュース