全柔連会長は進退に触れず 問題続出の中、理事会

[ 2013年4月27日 20:20 ]

 助成金の不正受給問題など不祥事が続く全日本柔道連盟(全柔連)は27日、東京都文京区の講道館で臨時理事会を開いたが、上村春樹会長は6月以降の辞任を示唆した26日の自身の発言について言及せず、進退問題は議論されなかった。

 理事会で上村会長は、助成金の問題を調査する第三者委から組織ぐるみで不適切な行為があったと指摘する中間報告を26日に受けたことなどを報告するにとどめた。理事会後は「中間報告書を完全に読み込んでいない。いろんなことを私の中で考えた上で報告させていただきたい」と述べ、辞任の時期など今後については「ゆっくり考えたい」と言葉を濁した。

 各理事から進退を問う声も出ず、藤田弘明副会長は「(進退は)会長から言ってくるものであり、こちらからは聞かない」と話した。会議には第三者委の山内貴博委員長(弁護士)が出席して各理事に中間報告について説明した。全柔連は最終報告が出た段階で臨時理事会を開くという。

 この理事会では代表選手選考の透明化など、強化システムの改革案を決定。代表監督選考方法は継続審議となった。次の定例理事会は6月11日に予定されている。

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2013年4月27日のニュース