桃子「F的な言葉出た」 同組のケンカに巻き込まれた

[ 2013年2月24日 06:00 ]

第3ラウンド、8番でバーディーを決め、ギャラリーの声援に応える上田桃子だが…

USLPGAツアーホンダLPGA第3日

(2月23日 タイ・パタヤ サイアムカントリークラブ=6469ヤード、パー72)
 とんだ“とばっちり”だ。上田桃子(26=フリー)は前半好調だったが、同組の2人がラウンド中にケンカを始め険悪なムードとなった影響から、終盤崩れて1オーバーの73とスコアを落とした。通算2オーバーの38位。宮里藍(27=サントリー)は74と崩れ、9位から19位に後退した。アリヤ・ジュタヌガーン(17=タイ)が通算11アンダーで首位に立った。

 疲れ切った表情で上田が上がってきた。同組のカロリン・ヘドウォール(スウェーデン)とフリエタ・グラナダ(パラグアイ)のバトルに付き合わされ「こっちが泣きたいです」と打ち明けた。

 ゴングが鳴ったのは14番。ヘドウォールの第2打がミスショットになった。次の瞬間、ヘドウォールは打つ直前、前方にいたグラナダのキャディーが動いたと主張し「ヘイ!」と声を荒らげてキャディーに詰め寄った。「F的な言葉が出た」(上田)と放送禁止用語も飛び出したという。

 そのホールに来るまでにも、パットの時にキャディーが動いたかどうかなどで口論が続いていた。その影響で、13番ではスロープレーの警告も受けた。そして不穏な空気が一気に爆発した。

 2人とも母親がキャディーを務めており、グラナダは肉親が汚い言葉を浴びせられたため猛反発。双方の母親も加わり言い合いに発展した。収拾がつかなくなり、2人ともラウンド中に泣きだしてしまった。

 いがみ合う2人に挟まれた上田は完全に割を食った。この日は前半、好調なゴルフで12番までに3バーディーを奪った。しかし、騒動を境に失速して、15番から3ボギーを叩いた。「こんなの初めて。そういう時こそ平常心でプレーをしないといけないけど。気持ち悪いラウンドでした」。2人から謝罪されたものの、困惑しきりだった。

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2013年2月24日のニュース