国立競技場の新デザイン 英の建築事務所が最優秀

[ 2012年11月15日 18:24 ]

国立競技場の国際デザイン・コンクールで、最優秀賞に選ばれた英国の建築事務所「ザハ・ハディド・アーキテクト」の作品(日本スポーツ振興センター提供)

 日本スポーツ振興センターは15日、改築を目指す国立競技場(東京都新宿区)の国際デザイン・コンクールで英国の建築事務所「ザハ・ハディド・アーキテクト」の作品が最優秀賞に決まったと発表した。独創的な流線形の外観で、国内外46点の応募で1次審査を通過した11点から選ばれた。

 開閉式の屋根に架かる2本のアーチがシンボルで、8万人を収容する。審査委員長を務めた建築家の安藤忠雄氏は「スポーツの躍動感を思わせるような斬新なデザインで、インパクトが決め手」と選考理由を説明した。

 代表のザハ・ハディド氏はイラク出身の女性建築家で、ロンドン五輪で波の形をした屋根が特徴的な水泳センターを手掛けた。2004年には建築界のノーベル賞といわれるプリツカー賞を受賞した。

 1958年に建設された国立競技場は64年東京五輪で主会場として使用された。総工費を1300億円と見込む新競技場は、19年ラグビー・ワールドカップ(W杯)や東京都が招致を目指す20年夏季五輪のメーン会場に予定されている。

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2012年11月15日のニュース