井上氏が男子監督に就任「技術面では一本を取りにいく」

[ 2012年11月5日 18:23 ]

日本男子柔道の監督に就任した井上康生氏

 全日本柔道連盟(全柔連)は5日、ロンドン五輪で史上初の金メダルゼロに終わった男子の日本代表監督に2000年シドニー五輪100キロ級金メダリストの井上康生氏(34)が就任したと発表した。全柔連によると、男女を通じて最年少監督となる。女子の園田隆二監督(39)は留任した。

 東京都文京区の講道館で記者会見した井上新監督は「柔道界の再建に向け、全身全霊をかけていく」と決意を述べた。昨年から男子コーチを務めただけに「重たいものが背中に乗っかっている感覚で大変な重責。技術面では一本を取りにいく」と16年リオデジャネイロ五輪に向け、力強く宣言した。

 ロンドン五輪で金メダル1個と期待外れだった女子の園田監督は「修正できる部分は修正し、リオ五輪でしっかり結果を出せるチームづくりをしていく」と出直しを誓った。

 男子は08年北京五輪後に就いた篠原信一監督(39)が続投予定だったが、成績不振から辞任を決意。全柔連は抜群の知名度を誇り指導力に定評のある井上コーチを再建の切り札として抜てきした。斉藤仁強化委員長(51)は「現在の危機を立て直すには誰がいいのかと考え、腹を決めて康生に打診した」と話した。

 調整中のコーチ陣は、講道館杯全日本体重別選手権(10、11日・千葉ポートアリーナ)までに決める。

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2012年11月5日のニュース