幕内平均で初の１６０キロ超　力士大型化を象徴

　日本相撲協会は２８日、大相撲秋場所（９月９日初日・両国国技館）を前に関取衆の体重を発表し、幕内力士の平均は１６１・３キロだった。協会広報部によると、体重を正式発表し始めた１９５３年秋場所以降で幕内平均が１６０キロを超えるのは初めてで、力士大型化を象徴する数字となった。

　過去最高は、前回発表時の今年夏場所と９７年初場所に１５９・５キロがあった。

　今回の幕内最重量は前回から１３キロ増えた臥牙丸で２１２キロ、２番目は７キロ増で１９６キロの佐田の富士だった。１横綱６大関は全員増え、白鵬は２キロ増の１５４キロ。綱とりの日馬富士は５キロ増で自己最重量の１３３キロだったが、幕内で２番目の軽量。

　入幕２場所目の９７年初場所当時は１４２キロだった玉ノ井親方（元大関栃東）は「周りは小錦関とか大きい人が多かった。でも、増え過ぎると体に負担がかかるし、自分の体に合う相撲を心掛ける方がいい」と分析した。