恩返しの亡き師匠超え…新小結・碧山、決意新た

[ 2012年8月28日 06:00 ]

亡くなった田子ノ浦親方の遺影を持って新三役会見した碧山(右)と春日野親方

 2月に急逝した前師匠の田子ノ浦親方(元幕内・久島海)超えを果たして三役に昇進した新小結の碧山は東京都墨田区の春日野部屋で会見し、決意を新たにした。

 「亡くなった前師匠を番付で超えることが恩返し。うれしいけど、これからも親方に教えてもらったことを忘れず、自分のために頑張りたい」と新番付を手に気合を込めた。2月にはブルガリアに帰ることも考えたが、前師匠の夫人の久嶋綾子さん(54)に相談して春日野部屋で相撲を続けることを決意した。移籍後も場所後や巡業前には亡き師匠の仏前に線香をあげている。「三役に上がっても厳しい稽古をして番付を上げたい」と誓った。遺影を持って会見に同席した綾子さんは「この姿をどれだけ見たがっていたか。天国にいる親方も喜んでくれていると思います」と碧山の晴れ姿に涙を流していた。

 ▼春日野親方(元関脇・栃乃和歌)碧山については亡くなった田子ノ浦親方からも相談されていた。パワーもスピードもあるしそれを生かす相撲を取ってもらいたい。今度は現師匠(の自分)を超えてほしいね。

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2012年8月28日のニュース