「柔道部顧問が暴行」元部員が被害届提出

[ 2012年8月17日 22:15 ]

 大阪商業大高校(大阪府東大阪市)の柔道部員だった元男子生徒(17)が、柔道部顧問の男性教諭(25)から殴られたり首を絞められたりするなどの体罰を受けたとして、暴行容疑で布施署に被害届を提出したことが17日、分かった。

 元生徒の家族によると、昨年4月の入学以降、教諭は元生徒に馬乗りになり、柔道着の裾を口に詰め込んだり、寝技といって首を絞めたりした。

 学校は暴行の事実を認め、昨年9月に教諭を2週間の停職処分とした。元生徒は教諭から無視されるようになり、今年5月に「非アルコール性脂肪性肝炎」を発症。医師から「強いストレスがある」と指摘された。

 今年4月には柔道部の同級生(16)から腰を蹴られ椎間板ヘルニアも発症。学校側は「スキンシップだ」として暴行を認めず自主退学を促した。

 同校の大塚信一校長は17日、記者会見を開き「退学を促したとは考えていないが、生徒がやめたことは残念」と話し、警察の捜査に協力する考えを示した。

 元生徒は中学時代に柔道で活躍しスカウトされて入学したが、7月に奈良市の高校へ転校した。家族は「本当のことを明らかにしたい」と話し、民事訴訟も検討していることを明らかにした。

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2012年8月17日のニュース