内柴容疑者 熊本県民栄誉賞取り消し「あるまじき行為」

[ 2011年12月9日 06:00 ]

送検のため警視庁原宿署を出る内柴正人容疑者を乗せた車両

 熊本県は8日、警視庁に準強姦(ごうかん)容疑で逮捕、送検された柔道男子66キロ級五輪連覇の内柴正人容疑者(33)に授与した2つの県民栄誉賞を取り消すことを発表した。

 また、受賞を記念して県庁敷地内に植樹した際に設置した名前入りの2つの標石を近く撤去することも決めた。県民栄誉賞に取り消し規定はなかったが、表彰要項に新たに規定を設けたという。

 午後、緊急会見した蒲島郁夫知事は「栄誉を著しく失墜させ、県民の誇りとなる県民栄誉賞の受賞者としてふさわしくないと判断した」と話し「教え子に飲酒させ関係を結んだことは本人も認めており、教育者としてあるまじき行為だ」と厳しく批判した。

 熊本県は04年、アテネ五輪の柔道男子66キロ級金メダルで県民栄誉賞を授与。08年に北京五輪で連覇を達成したため、県民栄誉賞の「特別賞」を急きょ新設して贈っていた。内柴容疑者は、五輪連覇で紫綬褒章も2度受章。実家のある熊本・合志町(現合志市)の名誉町民にもなっているが、捜査の行方に関係なく、名誉町民にも取り消しの動きが出ているという。

続きを表示

2011年12月9日のニュース