ウッズ 遼くんへ“大人ならでは”のアドバイス

[ 2011年11月2日 06:00 ]

<チャレンジ!タイガー・ウッズ> タイガー・ウッズ(右から2人目)のティーショットに拍手をする古閑美保(中央)

 ウッズから遼へ、意味深エールだ。男子ゴルフの元世界ランク1位、タイガー・ウッズ(35=米国)が1日、兵庫県三木市のマスターズゴルフ倶楽部で東日本大震災復興支援のためのチャリティーイベント「チャレンジ!タイガー・ウッズ」に参加。石川遼(20=パナソニック)の交際宣言について「凄くいいこと」と賛同。愛人騒動の末、離婚まで経験した大人ならではのアドバイスを送った。

 祝福のメッセージか。それとも反面教師としてのアドバイスか。石川の交際宣言について尋ねられたウッズが間髪入れず即答した。

 「彼にとって凄くいいこと。自分の経験から言って、ゴルフ以外でも個人的なサポートは必要だからね」

 ほんの2年前なら、先輩ゴルファーからのほほ笑ましいエールだった。しかし、ウッズは09年11月の自動車事故をきっかけに多くの愛人の存在が報じられ、スキャンダルにまみれた末に昨年8月にエリン夫人との離婚が成立した。波乱の私生活と足並みをそろえるように本業のゴルフも低迷。2年間優勝から遠ざかっている。私生活の充実がゴルフの成功に結びつくことを身をもって実証しているウッズだからこそ言葉の重みも増すというものだ。

 ウッズが気にかけたのは熱愛についてだけではない。今季未勝利の石川の現状にも言及した。「いろんな用具を試しているとも聞いている。そういうことはゴルフに凄く影響する。でも、それも経験。乗り越えれば、彼の実力なら勝つチャンスはある」と20歳の青年を思いやった。

 ウッズ自身は膝の負傷のため今季もここまで試合を欠場することが多かったが、既に回復傾向にあり練習も重ねている。「コンディションも良くなっているし(残り3試合で)いい結果を出して来季につなげたい」と早期の復活を示唆した。次戦はプレジデンツ杯(17~20日、オーストラリア)。石川も出場することから、プレー、そしてプライベートの両面にわたって具体的な助言を送ることがあるかもしれない。

続きを表示

2011年11月2日のニュース