美香 迷い捨てたパットで「スッキリ」9位浮上

[ 2011年6月27日 06:00 ]

2番でバーディーを決めギャラリーの声援に応える宮里美香

USLPGAツアー第56回全米女子プロ選手権第3日

(6月25日 米ニューヨーク州ピッツフォード・ローカストヒルCC=6534ヤード、パー72)
 宮里美香(21=NTTぷらら)が6バーディー、2ボギーの68をマークし、38位から通算4アンダーの9位に大きく順位を上げた。5バーディー、4ボギーの71で回った上田桃子(25=フリー)も同じく9位。初日から首位を快走する世界ランク1位の子(25=フリー)も同じく9位。初日から首位を快走する世界ランク1位のヤニ・ツェン(22=台湾)が67を出し、通算13アンダーで2位に5打差の独走態勢に入った。

 曇りがちだった宮里美の表情が3日目にしてようやく晴れた。「悔しい思いをしてきたので、やっとスッキリしました」と苦しんでいたパットの復調に笑みが浮かんだ。

 惜しいパットが何度もカップに蹴られた予選ラウンドを終え、前夜は大会中にあまり連絡を取らないメンタルコーチに相談した。クリスチャン・スミス・コーチからは、昨年のマスターズを制したフィル・ミケルソンのパット映像を見るように勧められた。始動した後にライン上に飛んできた松の花にボールが当たり、パットが外れる。だが、ミケルソンは顔色一つ変えずに勝利へ突き進む。コーチが込めたメッセージは、入る入らないの問題ではなく「これぐらい迷わずに打ちなさい」ということ。「カップに蹴られ続けて、知らぬ間にネガティブになっていた」という宮里美の心に確かに響いた。

 この日は2番で5メートル、7番でも7メートルを沈めてバーディー。9番は奥から10メートルのロングパットをねじ込み、大きなガッツポーズを見せた。昨年は2位で迎えた最終日に失速して13位で終わったが、今年は最終日のチャージにかける。

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2011年6月27日のニュース