東海大4連覇 大将・高木が今年も重責果たす

[ 2011年6月27日 06:00 ]

柔道全日本学生優勝大会最終日

(6月26日 日本武道館)
 7人制団体戦の男子決勝は、3連覇中の東海大が国士舘大と対戦。2―2で迎えた大将戦で世界選手権(8月、パリ)100キロ級代表の高木海帆(3年)が技ありを奪って優勢勝ちし、史上最多タイの4連覇を達成した。優勝回数は17回となり、明大を抜いて単独史上最多。英国留学から帰国した井上康生副監督(33)にとっても最高の“復帰戦”となった。

 2―2とはいえ、内容では一本勝ちのあった国士舘大がリードしていた大将戦。落ち着いていたのは、畳に上がった東海大の高木だけだった。組み手を嫌われ、残り1分。捨て身の横車を繰り出して技ありを奪い、勝利をたぐりよせた。3年連続で決勝の大将戦を任され、全て優勝を決める白星。高木は「勝たなきゃと思った時点で負け。自分の柔道をすればいいと思っていた」と涼しい顔で振り返った。

 今年、英国留学から帰国し、4月から本格的に指導を開始した井上副監督も「こういう修羅場を何度も経験しているし、決めてくれると思った。持ってますね」と喜んだ。来年は前人未到の5連覇が懸かるが、その前に今年の世界選手権。昨年は2回戦で敗退し、右肩脱臼も負った。雪辱を誓ったホープは「あと2カ月、貪欲にやりたい」と早くも気持ちを切り替えていた。

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2011年6月27日のニュース