痛恨…遼くん“池ポチャ”発進、初日3オーバー

[ 2011年6月17日 06:00 ]

10番、第1打を池に落とし、第3打を池の手前のドロップゾーンから放つ石川

全米オープン第1日

(6月16日 米メリーランド州ベセスダ コングレッショナルカントリークラブ=7574ヤード、パー71)
 海外メジャー第2戦が開幕。石川遼(19=パナソニック)はキーホールに挙げていたスタートの10番で“池ポチャ”し、いきなりダブルボギーとつまずいた。その後は3バーディー、4ボギーで、初日を3オーバーで終えた。日本からは藤田寛之(42=葛城GC)、久保谷健一(39=フリー)も出場している。

 白い帽子、赤いシャツ、白いパンツ。“日の丸カラー”に身を包んだ石川の気合はいきなり空転した。インスタートの10番は池越えの218ヤードのパー3。グリーンの奥行きがわずか20ヤードしかなく、奥にはバンカーもある難関ホールだ。第1打を右に打ち出して“池ポチャ”とすると、ドロップゾーンからの第3打もピンまで18メートルの距離にしか運べず、2パットでダブルボギーを叩いてしまった。

 石川は大会前から「パー3で始まるのはなかなかない」とリズムをつかみにくいことを警戒していたが、不安が的中した。それでも、「我慢して流れが来るのを待ち、チャンスに決められるよう準備したい」との言葉通り、続く11番でパーをセーブすると、12番は7Iでの第2打を1・5メートルにつけてバーディーを奪い返した。

 今大会は予選ラウンドを2位で通過した昨年大会(最終成績は33位)を引き合いに出し、「去年みたいに上位でプレーをするというのは言い過ぎではない」と意気込むが、燃えるのには理由があった。11月には「絶対に出たい」と熱く語る、2年に1度の米国代表と世界選抜の対抗戦、プレジデンツカップ(オーストラリア)がある。09年に続く出場を果たすには9月18日時点で米国、欧州を除いた選手の中で世界ランクの上位10人に入ることが条件。それを逃せば2人の推薦枠に頼るしかない。現在、世界ランク53位の石川はリストの15番目と“圏外”だが、メジャーで活躍すれば一気に順位を上げることが可能だ。

 上位進出に向けて第1ラウンドのノルマは「30位以内」とした。14番で15メートルから3パットしてボギーを叩き再び2オーバーに後退したものの、10番とともにポイントに挙げた523ヤードの18番パー4はフェアウエーからの第2打を3メートルにつけ、難なくパーを取った。耐えるゴルフは想定内。苦しい展開ながらも、チャンスが来る時を信じて後半もプレーを続けた。

 そして、5番パー4で第2打を1・2メートルにつけてバーディー。続く6番パー5は第3打をグリーン奥のラフに入れてボギーとしたが、7番パー3で1メートルにつけて再びバーディーを奪い、1オーバーに戻した。

 しかし悪い流れを取り戻すことはできなかった。8番パー4、9番パー5で連続ボギー。通算3オーバーで初日を終えた。

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