IOC 男性ホルモン検査 女子性別疑惑に規定設置へ

[ 2011年4月6日 11:08 ]

 国際オリンピック委員会(IOC)は5日の理事会で、女子選手の性別疑惑問題に対応するため、男性ホルモン「アンドロゲン」の値が異常に高い女子の出場の適格性を判断する明確な規定を設置することを決めた。

 陸上女子のキャスター・セメンヤ(南アフリカ)のケースでは、2009年の世界選手権女子800メートルで優勝したが、急激な記録の伸びなどから性別に疑問の声が上がり、性別検査の実施を公表した国際陸連が「人種差別だ」などと批判を浴びた。

 規定は(1)法律上、女性と認められた選手のアンドロゲン値が通常の男性の範囲を超えない(2)各競技団体が選手の匿名性を保った上で評価(3)適格性がないと判断された選手は当該競技に出場できない―などの方針に基づいている。IOCは今後詳細な検査方法を詰め、7月の理事会で決定して来年のロンドン五輪からの適用を目指す。(共同)

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2011年4月6日のニュース