新弟子検査春最少の36人…八百長の影響「あるかも」

[ 2011年3月3日 19:26 ]

 日本相撲協会は3日、東京・両国国技館で5日に実施される新弟子検査の受検申し込みを締め切り、受検者数は36人にとどまった。春場所前のこの時期の受検者数としては、義務教育修了が受検資格として定着した1973年以降で、元若麒麟の大麻事件があった2009年の41人を下回るワースト記録となった。

 相撲協会は八百長問題で春場所を中止したが、新弟子検査は予定通り実施する。放駒理事長(元大関魁傑)は「少子化で(受検者数が)毎年減ってきていることもある」としつつ、八百長問題が新弟子の入門に影響した可能性について「そういうこともあるかもしれない」と、厳しい表情で話した。

 5日に検査を受ける36人には、体の小さい入門希望者で、2月15日の体力検査を通過した6人も含まれる。昨年の学生横綱で、幕下15枚目格付け出し資格を持つ日体大4年の明月院秀政(九重部屋)も受検する。

 春場所前の新弟子検査は卒業シーズンと重なり、1年で最も受検者数が多い。92年には過去最多の160人が新弟子検査を受けた。今年は昨年の52人より16人減った。

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2011年3月3日のニュース