放駒理事長が“疑惑”謝罪…特別調査委員会を設置

[ 2011年2月2日 17:59 ]

大相撲の八百長疑惑問題で、記者会見を開き謝罪する日本相撲協会の放駒理事長

大相撲八百長疑惑

 大相撲の野球賭博事件に絡み、警視庁が家宅捜索で押収した力士らの携帯電話に、勝ち星のやりとりが行われていたことをうかがわせるメールの記録が残っていた問題で、日本相撲協会は2日、東京・両国国技館で緊急理事会を開き、特別調査委員会を設置して事実関係を解明することを決めた。外部有識者7人で構成される第1回調査委は、同日夜に開かれる。

 緊急理事会では疑惑を持たれた13人のうち、幕内翔天狼関や幕下の山本山力士、初場所限りで引退した竹縄親方(元幕内春日錦)ら12人の力士、親方から事情聴取。1人は遠出しており、理事会に間に合わなかった。13人のうち十両の千代白鵬関と清瀬海関、竹縄親方は野球賭博への関与を認めていた。

 記者会見した放駒理事長(元大関魁傑)によると、この日の事情聴取では事実確認に至らなかった。同理事長は「相撲の根幹を揺るがす問題だ。厳重に調査して、仮に事実が判明すれば厳しく処分していく」と話した。

 これまで週刊誌上などで八百長疑惑が浮上したが、相撲協会は一貫してその存在を否定。週刊現代による一連の疑惑報道では相撲協会が訴訟に持ち込み、勝訴していた。放駒理事長は「過去には一切なかったことで、新たなことだと認識している」と説明した。

 同理事長は会見の冒頭では「大変憤りを感じ、心苦しく思っている。ファンの皆さまに心からおわび申し上げます」と謝罪。その上で、2日午前に監督官庁の文部科学省に出向き「注意とお叱りを受けた」と述べた。

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2011年2月2日のニュース