ソープ氏 ロンドン目指し現役復帰「簡単な決断ではなかった」

[ 2011年2月2日 10:40 ]

 競泳男子で2006年に引退したイアン・ソープ氏(28)=オーストラリア=が2日、ロンドン五輪出場を目指して現役に復帰すると発表した。ロイター通信によると、00年シドニー、04年アテネ両五輪で計5個の金メダルを獲得して一世を風靡した大物スイマーは「二度と競技はしないと思っていたけど、こうなってよかった」と思いを語った。

 全盛期は200メートル、400メートル自由形を得意としたが、来年の五輪に向けて100メートル、200メートル自由形とリレー種目に主眼を置くという。「400メートルを泳ぐためのトレーニングを積むには時間がなさ過ぎる」と話し、「200メートルもこなせるスプリンターに変わろうとしている」と決意を見せた。

 4年前に引退したのはプライバシーを守れなくなったからだと明かし、主にアブダビ(アラブ首長国連邦)や欧州で練習する。長いブランクがあり「過去にすごい成績を残したからといって、すぐに同じような結果を出せるとは限らない」と慎重な姿勢も見せた。

 北京五輪8冠のマイケル・フェルプス(米国)との再戦は実現するのか。フェルプスを指導するボブ・バウマン氏は「彼の復帰は水泳への関心を高めるだろう」とライバルの復帰を歓迎した。(共同)

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2011年2月2日のニュース