大相撲ファンは冷静「八百長あると思っていた」

[ 2011年2月2日 11:30 ]

大相撲八百長疑惑

 野球賭博事件を受け、改革に向けて再スタートを切ったはずの日本相撲協会を2日、再び衝撃が襲った。金で勝ち星をやりとりしていたという八百長疑惑の発覚に、力士らは「どこのばかが」「聞いたこともない」と困惑し、ファンは怒りの声を上げた。

 東京の両国国技館。会合に来たという高見盛関は「どこのばかがそんなことをやったんだ」と、怒りを隠さなかった。野球賭博で謹慎処分を受けた豪栄道関は「全く知らない。聞いたこともない」と答えた。

 相撲ファンという東京都杉並区のタクシー運転手の男性(60)は「昔からうわさはあった。『やっぱりか』という感じ。決して許されることじゃない」と話す。出張で大阪市から来た会社員北川宏之さんも「もともと八百長があると思っていたから、特段驚かない」。

 国技館近くに住む男性会社員(44)は「野球賭博に続く悪いニュース。居たたまれない」と残念そう。

 一方、協会を所管する文部科学省スポーツ・青少年局の幹部は「野球賭博が一段落したと思ったら、今度は八百長疑惑か」とうんざりした表情。「これまでも週刊誌などで報道されてきたが、今度こそ本当なのだろうか」と不安げだった。

 鈴木寛文科副大臣は「事実とすれば由々しき問題。協会が事実関係を調査し、厳正な対応をしなければならない」と語った。

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2011年2月2日のニュース