選手と対話で結実…藤原監督「歴史に名を刻めた」

[ 2011年1月9日 06:00 ]

初優勝に胴上げされる藤原監督

全国高校ラグビー決勝

(1月8日
花園ラグビー場)
 桐蔭学園の藤原監督は大東大一の3年だった85年度にWTBで全国制覇を果たしており、選手と監督での優勝となった。天理の田中克己監督、伏見工の高崎利明監督らに続く快挙に「選手は最大限やってくれた。感謝しています」と話した。

 日体大卒業後、桐蔭学園に赴任するとコーチを経て監督9年目を迎えた。関東勢は97年度の国学院久我山以来優勝から遠ざかる西高東低の時代。「関西に追いつくため」に東海大仰星などへ積極的に出稽古を敢行し、毎年小柄のチームでも全員ラグビーで花園で好成績を残すようになった。

 昨年6月に尿道がんの手術を受けたが、わずか8日で現場復帰した。OBで帝京大SH滑川は「昔は話しかけちゃいけないオーラが漂ったが優しくなった。選手と仲良く話してびっくりした」。竹中も「監督の戦術の理解度が上がってかなりやりやすくなった」と話したように、選手と監督の積極的な対話が初優勝につながった。

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2011年1月9日のニュース