遼 初メジャー制覇&生涯賞金4億円“決める”

[ 2010年10月14日 06:00 ]

ティーグラウンドからコースを指さす石川遼

 男子ゴルフツアーの第75回日本オープンは14日、名古屋市の愛知カンツリー倶楽部(7084ヤード、パー71)で開幕する。2年連続2位の石川遼(19=パナソニック)は今大会で単独2位以上に入れば史上最速&最年少で生涯獲得賞金4億円を突破する。13日の公式練習では、ラフからのショットを入念にチェック。初のメジャー制覇で4億円到達を果たすべく万全の態勢を整えた。

 過去2大会はいずれも2位に終わった石川だけに、答えは明確だった。史上最年少での日本一も懸かる大会への意気込みを問われると、表情を引き締めて口を開いた。
 「何位以内にとかではなく、優勝しかないと思っています。子供の頃から優勝以外は2位も3位も同じというつもりでやってきましたから」
 現在、生涯獲得賞金が3億7940万円。今大会2位以上で史上最速&最年少で4億円に届く。3位以上でも史上初のプロ転向初年度から3年連続での年間1億円も突破する。優勝が絶対条件ではないが、石川の信念が妥協を許さない。自身初のメジャー制覇を果たしての4億円突破しか見えていなかった。
 この日の公式練習ではイン9ホールを回り、グリーン周りのラフを入念に確認した。従来の日本オープンはラフが深いのが特徴だったが、今年はフェアウエーが極端に狭いセッティングとなっている。最も広いところでもフェアウエー幅は約20ヤード。ただその分、例年よりもラフが短くなっており「完ぺきなショットを打ってもラフに行く可能性がある。フェアウエーの回数は気にせずにやっていこうと思っている」と多少曲げてでも積極的に攻めのゴルフを展開していく覚悟だ。
 この日は大会の公開練習日としては過去最高(01年以降)の1940人が来場した。石川も多くのギャラリーに応えるように、13番パー3では水切りショットを披露。“遊び心”が今の調子を物語っている。「体調はいいし、ゴルフの状態もいい」。4日間通しの前売り券はすでに8100枚が売れるなど、石川への注目度はいつも以上に高い。大舞台に強い男が、力を発揮できる環境は整った。

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2010年10月14日のニュース