白鵬、大学生相手に異例の稽古で“勧誘”

[ 2010年10月14日 06:00 ]

朝稽古を終えて、取材に応じる白鵬

 横綱・白鵬(25=宮城野部屋)が後継者の発掘に立ち上がった。13日、宮城野部屋の朝稽古の体験入門に訪れた九州情報大相撲部の入江正登(4年)に稽古をつけた。

 4場所連続全勝優勝で連勝を昭和以降では史上2位の「62」まで伸ばし、相撲界の頂点に君臨する横綱が入門もしていないアマチュア力士に対して胸を出すのは“異例中の異例”。「いいもの持ってるよ。プロに入ってもっと磨けばいい。他の部屋だったらライバルになるし、私が壁になるから厳しい。同じ部屋で出世してほしいね」。新弟子希望者の少ない宮城野部屋の部屋頭として、勧誘活動に一役買った形だ。
 入江は1メートル78、180キロの恵まれた体格を生かした押し相撲で昨年の全国大学選抜相撲高知大会個人で準優勝を果たした逸材。角界の門を叩くか一般企業に就職するかは「未定」だが、宮城野部屋の九州場所宿舎が大学の近くにあることもあり、今回体験入門する運びとなった。申し合い形式で10番、横綱に胸を借りた入江は「体が全然違った。大学まで相撲をやってきたので角界で力を試したい気持ち」と入門に意欲を見せていた。

 ≪来年のカレンダーでは中心に≫日本相撲協会の来年のカレンダーが“白鵬中心”になる。昨年まで掲載していた行司、呼び出し、床山の集合写真を廃止し、白鵬が全6枚中3枚に登場することになった。朝青龍が引退し、白鵬が4場所連続全勝優勝を果たしている状況だけに二所ノ関広報部長(元関脇・金剛)は「いまの状況を見れば、そうなるでしょう」と説明。九州場所の初日(11月14日)から会場の福岡国際センターで先行発売される。

続きを表示

2010年10月14日のニュース