射撃世界選手権で松田が日本新で2冠達成

[ 2010年8月3日 22:04 ]

 射撃の世界選手権第4日は3日、ミュンヘンで行われ、男子エアピストルで34歳の松田知幸(神奈川県警)が合計689・4点の日本新記録で初優勝し、男子50メートルピストルと合わせて2冠を達成した。

 松田は1日の50メートルピストルで2012年ロンドン五輪の出場枠を日本の全競技を通じて初めて獲得。日本ライフル射撃協会はピストル種目で出場枠を取った選手の五輪派遣を決めており、松田はロンドン五輪の出場決定選手第1号となった。
 日本協会によると、国際連盟は1選手が獲得できる五輪出場枠は全種目で一つと制限しているため、松田はエアピストルでの枠割り当ての対象からは外れていた。ただ、五輪出場の標準得点は突破しており、日本協会が推薦すれば、50メートルピストルとエアピストルの2種目に出場できる。
 松田は予選を586点の4位で通過。上位8人による決勝でトップの103・4点をマークして逆転優勝した。
 このほかの日本勢は決勝に進めず、小林晋(岡山県警)が38位、堀水宏次郎(香川県警)は44位だった。

 ◆松田知幸の話 リラックスして力を出すことができた。世界2冠という意識はない。世界にはもっとすごい選手がいる。ようやくスタートラインに立てたと思う。ロンドン五輪に向けて、トップレベルの中に居続けたい。(共同)(共同)

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2010年8月3日のニュース