尾道高ラグビー部員が相撲!練習転じ全国へ

[ 2010年8月3日 18:14 ]

 沖縄県で開催中の全国高校総体で3日まで相撲の団体に出場した広島・尾道高に、実は相撲部はない。メンバーは全員がラグビー部員だ。8年前からラグビーの練習に相撲の動きを取り入れていたが、「真剣勝負をやれる」(梅本勝監督)と昨年の高校総体県予選から相撲でも大会に参加。昨年は個人戦で、今年は団体でも全国の舞台を踏んだ。

 ラグビーでは全国高校選抜大会で2年連続して8強入りしている強豪。梅本監督が「相撲で前に出る力があればラグビーでも通用する」と始めた相撲の練習は大会出場を決めてから本格化し、今ではラグビーの練習後に、しこ、ぶつかり、すり足のけいこを行う。月に2回程度は土俵がある竹原高(広島)まで車で約1時間かけて出向き、技を磨いた。
 70人のラグビー部員から7人を選抜して臨んだ今大会。予選で敗退したが、ラグビー部のレギュラーで大将を務めた金成雄は「県では味わえない(当たりの)プレッシャーだった」と興奮を隠せなかった。
 二つの競技を経験することで「いろんな角度から物事をみられるようになる」と梅本監督。スクラムやモールにもすり足を取り入れる選手たちの次の目標は、冬の全国高校ラグビー大会での初優勝だ。

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2010年8月3日のニュース