テニスに集中できている状態?→錦織「はい」

[ 2009年1月21日 06:00 ]

<全豪オープン>男子シングルス1回戦、メルツァーと対戦し、悔しそうな表情を見せる錦織圭

 全豪オープン男子シングルス1回戦で世界ランク59位の錦織圭(19)は同32位で第31シードのユルゲン・メルツァー(27)にストレート負けし、全豪デビュー戦を飾れなかった。女子シングルス1回戦では、初出場の森田あゆみ(18)がタチヤナ・マレク(21)にストレート負け。第2シードのセリーナ・ウィリアムズ(27)らは順当に2回戦に進出した。

 錦織の全豪デビュー戦はわずか1時間44分で終わった。40度近い気温と強風。さらに、今季初戦のブリスベーン国際で右ひじを痛め、練習を再開したのは3日前の17日だった。「風がやりにくかった。練習もできなくて準備不足を感じた。右腕は痛くなかった。悔しい」と無念さを漂わせた。
 格上相手に試合を長引かせたくない心理が、マイナスに働いた。第1セットの第5ゲームをブレークし、5―3の第9ゲームで2つのセットポイントを握った。だが「早く決めようとしてミスが増えた」。4ゲームを連取されてチャンスを逃すと、このセットを落としてしまった。
 試合前に警戒していた左利きのメルツァーのサーブにも苦しめられた。「バックに集められやりにくかった」。右利き相手とは違い、バックのボールが逃げていく。「何とか盛り返そうと思ったが、気持ちがダウンしてしまった」。第2セット第7ゲームで初めて「エア・ケイ」を放ったが、アウト。強い風でショットのコントロールも乱し、第2セット以降は3ゲームしか奪えなかった。
 昨年の腹筋痛に続く右ひじの負傷と、体調管理に課題を残した。昨年2月のデルレービーチ国際でのツアー初優勝から間もなく1年。世界ランクに直結する優勝ポイントは1年で失われるため、勝ち進めなかったのは痛いが「去年よりストローク戦で押していけている」と収穫も口にした。
 昨年11月に卓球の福原愛(20)との熱愛が発覚し、報道陣からは「テニスにちゃんと集中できている状態か」と質問された。一瞬戸惑いながらも「はい」と笑顔で返答した錦織。2月9日開幕のSAPオープン(米サンノゼ)から再出発する。

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2009年1月21日のニュース