選手強化優先 城田元理事を国際大会派遣

[ 2009年1月21日 19:07 ]

「みそぎが終わったと言うなら」JOCは容認へ

織田、村主らが“城田復帰”直訴していた

 日本スケート連盟は21日の理事会で、2006年に表面化した不正経理問題で理事を引責辞任した城田憲子・元フィギュア強化部長を、2月の四大陸選手権(バンクーバー=カナダ)の日本代表のアシスタントチームリーダーとして派遣することを決めた。
 3月の世界選手権(ロサンゼルス)、来年のバンクーバー冬季五輪での代表スタッフ入りを視野に入れた措置で、城田元強化部長の公的な連盟活動への復帰を認めた。
 同連盟によると、織田信成(関大)ら複数の選手から城田元強化部長のスタッフ入りを望む声が上がったためで、選手強化を優先した。理事やフィギュア委員長など要職への復帰は今後も認めない。

 ▼林泰章・日本スケート連盟会長代行の話 (城田元強化部長の派遣は)フィギュア委員会からの提案。いつまでも活動自粛の拘束をすることはない。ただ理事など要職への復帰は今後もないでしょう。

 ◆日本スケート連盟の不正経理問題 06年3月に、久永勝一郎元会長の任期中に国際大会の運営などで不明朗な会計があったことが発覚。4月に当時の城田フィギュア強化部長ら理事8人が引責辞任した。その後、取引があった旅行会社に経費を水増し請求させていた元会長は背任と業務上横領罪、元専務理事も背任罪で有罪となる事態まで発展した。同連盟は07年、元会長が不正に捻出した裏金の支給を受けていた城田元理事らに対し、無期限で公的な活動を自粛するよう要請していた。

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2009年1月21日のニュース