43歳のFWルミューがNHL復帰

[ 2009年1月20日 16:11 ]

 北米プロアイスホッケー、NHLのシャークスは19日、43歳のFWクロード・ルミューを下部リーグから昇格させたと発表した。1980年代から2000年にかけ、カナディアンズやデビルズでスタンリー・カップを制すること4度。03年に一度は引退した大ベテランが、実に約6年ぶりのNHL復帰を果たした。

 「無理だと言われれば言われるほど、もっと復帰したくなった」とAP通信に語ったルミューは今季、親子ほど年の離れた選手たちとバスに揺られ、下部リーグの試合を転戦。昨年11月にはシャークスと提携するアジア・リーグの中国シャークスでもプレーした。
 かつてはハードなプレースタイルとプレーオフでの無類の強さで鳴らした。デビルズで優勝を果たした95年にはプレーオフMVPに輝いたこともある。「再び夢に生きる機会を求めていた。ここに戻ってこられてうれしい」。シャークスは現在レギュラーシーズンで首位を独走中。経験を生かしたルミューのプレーは相手チームの若い選手を苦しめそうだ。
 NHLでは43歳も最年長とはいえないが、数年の引退期間を空けてのカムバックは驚異的。80年代にチームメートだったカナディアンズのカルボノー監督は「非常に驚いたが、うれしくもある。彼の復帰は、何事にも不可能はないことを教えてくれる」とたたえた。(共同)

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2009年1月20日のニュース