無良が2年ぶり2度目のV

[ 2009年1月20日 20:19 ]

 第58回全国高校スケート、アイスホッケー選手権第3日は20日、岐阜県のクリスタルパーク恵那スケート場などで行われ、スピードの女子千メートルで神谷衣理那(北海道・白樺学園)が1分22秒52で初優勝した。2年生の神谷は前日の五百メートルと合わせて2冠に輝いた。

 男子千メートルは山中大地(長野・長野高専)が1分15秒84で制した。高専勢の優勝は全種目を通じて大会史上初。

 フィギュアは広島市総合屋内プールで開催。男子はフリーを行い、世界選手権代表で、ショートプログラム(SP)首位の無良崇人(岡山・倉敷翠松)が139・23点をマークし、合計202・43点で2年ぶり2度目の優勝を果たした。

 女子SPのB組は高山睦美(東京・麹町学園女)が52・32点で首位だった。全体トップはA組首位の鈴木真梨(宮城・東北)で52・38点。

 ≪無良 前評判通りの力発揮≫昨年末の全日本選手権で3位となった無良が前評判通りの力を発揮した。目標としていた200点超えも達成し「納得のいく演技で終われた」とほほ笑んだ。
 年明けにインフルエンザにかかって6日間も寝込み、体力が落ちていたという。その影響からか、SPを終えた後、演技に勢いのなさを感じていた。この日のフリーには「守りじゃなくて攻めの滑りができるように」との思いで臨んだ。その言葉通り、2回のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を含む11回のジャンプを次々と成功させて観客を魅了した。
 1年生で優勝した前々回は駒場学園(東京)だったが、父でコーチの隆志さんの故郷、広島に近い岡山に転校。規定のために前回は出場できず、「本当は3連覇するつもりだったんですけどね」と少し残念そうだった。
 3連覇こそできなかったが、2位に30点以上の大差をつけての優勝だった。自身もこの大会で2連覇した経験を持つ隆志さんは「この内容でできたのは自信になると思う」と評価する。今季の最終目標は3月の世界選手権だ。「今季シニアで試合をしてきて、ある程度のものは確立できている」と話す無良の姿は自信に満ちていた。

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2009年1月20日のニュース