元王者フェデラーにかげり 1回戦から不安残す

[ 2009年1月20日 11:29 ]

 19日に開幕したテニスの全豪オープンの男子シングルス1回戦で、第2シードのフェデラー(スイス)はセッピ(イタリア)をストレートで退けた。だが、格下を相手に試合時間は2時間20分を超え、不安を残すスタートとなった。

 全盛期のストロークの力強さと正確性はなく、第2セットはタイブレークに持ち込まれた。7―5で何とかものにした第3セットも、セッピのストロークに何度も左右に振られるシーンがあった。試合開始が午後10時で、日付をまたいだ影響もあったのか、フェデラーは「いい準備はできていたんだが」と首をかしげた。
 昨年8月に史上最長の237週、4年半にわたって守り続けた世界ランキング1位の座をナダル(スペイン)に奪われた。「かつての強さはなくなった」と言われ、今大会も優勝候補に推す声は少ない。
 ピート・サンプラス(米国)が持つ四大大会14勝の最多記録にあと1勝と迫っており、今大会に懸ける意気込みは強い。元王者のプライドで、栄冠を勝ち取れるのか注目される。(共同)

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2009年1月20日のニュース