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新潟・小野 1カ月ぶり合流 今季加入の31歳FW完全復活へ第一歩 谷口に助言も

[ 2024年4月10日 04:20 ]

約1カ月ぶりに全体練習に合流した小野
Photo By スポニチ

 J1新潟はオフ明けの9日、聖籠町のアルビレッジで13日のホーム札幌戦に向けてパス練習やミニゲームなどで汗を流した。右脚を負傷し、別メニュー調整を続けていたFW小野裕二(31)は、部分的ながら約1カ月ぶりに全体練習に合流。一日も早く状態を上げ、4試合勝利から遠ざかるチームへの貢献を目指している。

 横殴りの雨が降るピッチで、小野は感触を確かめるようにボールを受け、蹴った。チーム全体で行った短い距離でのパス交換、ピッチの半分ほどを使ったパス回しに加わり、その後は安野フィジカルコーチらとボールを使いながら、状態を上げるメニューをこなした。

 今季鳥栖から加入し、ホーム開幕戦の3月9日の名古屋戦で初先発、初出場して存在感を示した。しかし、その後の練習中に右脚を負傷。「当初は1、2週間でいけるかなと思っていたが、なかなか状態が良くならなかった」。無理をすれば長引くと感じ、慎重に調整を続けてきた。

 その間、チームは2分け2敗と勝ち星から見放された。前節のC大阪戦はスタンドで観戦。攻守ともいいプレーはできているが、攻撃面ではゴール前での「最後の質やアイデアがまだまだ少ない」と感じた。

 チームは2試合連続無得点とあって、攻撃陣からはアドバイスを求められた。「前の選手はチームが自分に合わせるくらいの感覚でやっていい」というのが持論。FW谷口には「どうしても勝てていないので、チームのために守備をするなどを頑張ってやってくれているが、逆にゴール前でシュートを打つという機会が増えたらチームにとってプラスになる。その回数を増やした方がいい」と、持ち味を前面に出すよう伝えた。

 プレーでチームに貢献できず「早く復帰したい焦り、申し訳ない気持ちもある」という。それでも今はコンディションを上げていくことだけに集中している。「一日一日、できること、確認することをしっかりやって早く試合ができる状態にしたい」。完全復活へ向け、着実に歩みを進める。(西巻 賢介)

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