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J1初昇格の町田が異例試み 中島翔哉や長谷川唯育てた永田雅人氏がアカデミー全カテゴリーのヘッドC就任

[ 2024年2月1日 18:14 ]

町田アカデミーで指導する永田雅人氏(右)
Photo By スポニチ

 今季J1初昇格を果たした町田が1日、アカデミー体制を発表した。菅澤大我アカデミーダイレクターの下、元日本代表MF中島翔哉(浦和)や日本女子代表MF長谷川唯(マンチェスターC)らを育てた永田雅人氏(50)が新たに加入。Jクラブ初となる全カテゴリーでのヘッドコーチ就任となった。

 小学生年代から高校年代まで、総勢100人以上が指導の対象。「全体を包括して見ながら、選手個々のコーチという意味合いもあります。インディビジュアル(個人)なテクニカルコーチは興味があり、そういうトレーニングは得意分野でもある。全選手を見させていただける嬉しさや面白そうという気持ちが強いです」。個々の資質を見抜いて最大値を上げるのが目的だが年齢も違えば、落とし込むポイントも違う。他コーチや選手本人とも対話しながら育成を進めていく方針だ。

 午前中にはクラブハウスに赴き、各カテゴリーのコーチングスタッフとミーティング。その日の練習メニューとテーマを把握し、摺り合わせる。カテゴリーによっては練習時間帯が被ることもあるが「あるカテゴリーの最初の個人トレーニングを僕がやって、その後に隣のカテゴリーの練習に僕が加わる」などメニューの順番を工夫することで、くまなく選手を見ていく予定だ。

 東京Vや千葉などで競闘した菅沢アカデミーダイレクターの存在もあるが「練習を見させていただいた時、コーチ陣や選手たちが向上心を持って取り組んでいた。その真剣な目や一生懸命に考えてやっている場所に携わりたい」と町田アカデミー入りを選択。「町田のサッカーは“すごく面白い”ということを選手や地域の方、相手チームにも感じてもらえるようにしたい」。見据えるのは一過性の強さではなく、何十年後に続くスタイルとサイクルの構築だ。

 「クラブや地域のアイデンティティーやメンタリティーを考慮しながら、そこからサッカー哲学が生み出されます。そのサッカー哲学を体現する地域の子どもたちがいて、長く続けていくことで、育った子どもたちが次の未来を作っていく。そうした環境を作るのが大事だし、そこに一役買うことができれば、こんなに幸せなことはない」

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