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ハリルJ、力負け 前半で3失点 後半に槙野ヘッドで1点返すも及ばず

[ 2017年11月10日 22:56 ]

<日本・ブラジル>後半、得点を決める槙野
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 来年6月開幕のワールドカップ(W杯)ロシア大会出場を決めているサッカー日本代表は10日、フランスのリールで行われた国際親善試合でブラジル代表と対戦。先制PKを与えるなど前半だけで3点を失い、1―3で力負けした。

 FIFAランク44位の日本に対し、南米予選を首位通過した同2位の強豪ブラジルは前半から得意の速いカウンターで何度も日本のゴールに迫り、ハリルジャパンは防戦一方となった。そして、迎えた前半7分だった。ブラジルの左CKをGK川島がパンチングで逃れたが、この際にペナルティーエリア内で吉田が手を使って相手を倒していたことが映像による審判補助システム「ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)」により確認され、吉田にイエローカードが示されてブラジルはPKを獲得。キッカーを務めたネイマールが右足で冷静に決め、日本は早々に先制点を失った。

 日本は前半17分にも再びPKを献上。1点目に続いてキッカーを務めたネイマールは左を狙ったが、これを横っ跳びしたGK川島が右手でかき出し、得点を阻止した。命拾いした日本だったが、ブラジルはこのプレーで得た左CKから井手口のクリアミスを拾ったマルセロが強烈な右足ミドルをゴールネットに突き刺して2点目。さらにブラジルは36分、ウィリアンのパスをダニーロがペナルティーエリア右から折り返し、ゴール前のガブリエウ・ジェズスが左足で合わせて3点目を入れ、日本は前半だけで3点を失う苦しいスタートとなった。

 日本は後半頭から久保に代えて浅野を投入。その浅野が3分に早速シュートを放つが、後半から入った相手GKカッシオにセーブされてしまう。だが、18分にようやく待望の瞬間が訪れた。井手口がキッカーを務めた左CK。ファーサイドに走り込んだ槙野がジェメルソンに競り勝って頭を合わせ1点を返した。後半25分には原口、長谷部に代えて乾と森岡がピッチへ入り、35分には大迫に代えて1メートル87の長身ストライカー杉本を投入した。その杉本は43分、乾の左FKに頭を合わせてゴールネットを揺らしたが、オフサイド判定で追加点ならず。日本の対ブラジル戦の対戦成績は2分け10敗となった。カナリア軍団に力の差を見せつけられたハリルジャパン。14日(日本時間15日)にはベルギーのブリュージュに場所を移し、またも世界の強豪ベルギー代表(FIFAランク5位)と親善試合で対戦する。

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