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C大阪・杉本 初出場弾でクラブ初タイトルを!欧移籍も再浮上

[ 2017年11月4日 05:30 ]

明るい表情で練習する杉本
Photo By スポニチ

 C大阪は4日、クラブ史上初のタイトルを懸けルヴァン杯決勝川崎F戦(埼玉)に臨む。3日に試合会場で最終調整。今大会初出場の日本代表FW杉本健勇(24)は、2トップの一角で先発する見通しとなった。今夏に続き、今季終了後にスペインリーグなど欧州へ移籍する可能性が再浮上していることが判明。タイトルに挑む最後の戦いになるかもしれない中、一戦必勝で頂点を極める。

 苦い歴史を間近で見てきたから、言葉に力がこもった。リーグで2度、天皇杯で3度。あと1勝で5度も優勝を逃したC大阪で、杉本は中学1年から過ごしてきた。決勝を前に埼玉スタジアムでの最終調整を終えると、決意を打ち明けた。

 「セレッソがタイトルを獲れないのも見てきたし、いつかトップに上がって、自分たちでタイトルを獲ることを目指してきた。今、それが目の前にある。つかみたい」

 これが、自身にとってC大阪で優勝を懸けた最後の戦いになるかもしれない。スペイン2部テネリフェから期限付き移籍の打診が届いたのが今夏。同1部レガネスなども獲得に乗り出していた中で、今オフに海を渡る可能性が再浮上していることが判明した。

 夏にクラブ幹部と話し合った際には「タイトルを獲ってから」など、移籍の時期について提案された。最終的にはC大阪への愛着もあり「ここで成長したい」と残留。一方で、プロ入り前から目標としてきた海外移籍への強い思いは今もある。関係者によると、レガネスやテネリフェ、同1部ジローナ、ドイツのクラブも興味を示しているという。

 ただ、今は目の前に集中している。1次リーグは控え組だけで戦って勝ち上がってきただけに、初出場となる杉本は仲間の分も戦うことを決めている。

 「(自分が)ゴールをして、それが勝利につながれば1番いい」

 過去、1試合の出場のみでMVPに輝いたのは04年のGK土肥(FC東京)だけ。フィールドプレーヤーで獲得すれば史上初めてとなる。多くの期待を背負い、大一番で結果を出す。

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2017年11月4日のニュース