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C大阪初タイトルに健勇涙「最高!」3度連呼 MVPも獲得

[ 2017年11月4日 16:10 ]

YBCルヴァン杯決勝   C大阪2―0川崎F ( 2017年11月4日    埼玉 )

<C大阪・川崎>ルヴァン杯を制し大喜びのC大阪・杉本(中)らイレブン
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 25年目を迎えたJリーグのYBCルヴァン杯は4日、埼玉スタジアムで決勝戦が行われ、初の決勝へ進んだC大阪が川崎Fに2―0で勝って初タイトルを獲得。優勝賞金1億5000万円を手にした。2009年以来8年ぶり4度目の決勝進出で初優勝を目指した川崎は“4度目の正直”ならず、またも悲願の初タイトルを逃した。

 C大阪は日本代表FW杉本健勇(24)が決勝史上最速となる開始47秒で先制ゴール。終了間際の後半47分にはMFソウザ(29)がダメ押しのゴールを決めて完勝した。

 試合開始早々の47秒。相手DFエドゥアルドが処理をミスしたボールに杉本が鋭く反応。ペナルティーエリア内でのGKとの1対1を右足で冷静に決めた。優勝が決まるとピッチに突っ伏してしばらく動けなかった杉本は、盟友の柿谷主将と熱い抱擁を交わしてから「最初のチャンスが来たら決め切ろうって皆で話していたので決められて良かった。皆の思いが詰まったゴールだと思います」と感無量の表情。

 チームが決勝に駒を進める中で、自身は日本代表招集により決勝が今大会初出場。それまで試合に出て来た選手の思いも背負ってピッチに立った。「今までルヴァン杯を戦ってきたメンバーがベンチにも入らんと応援とか来てくれて、俺もそういう思いとか、きょう負けたらどうしようとか色々思ったんですけど、勝って責任を果たしたかったんで良かったです」と振り返った杉本は「セレッソはタイトル獲りましたけど、これはただの通過点だと思っているんで、ここから始まっていきますセレッソの歴史は!皆でまた築いていきましょう!」と続けた。

 引き続いて行われた表彰式では、最優秀選手(MVP)にも選出。賞金100万円が贈呈された。再度インタビューに応じた杉本はこみ上げる熱いものをこらえながら3度「最高!」と絶叫。喜びを爆発させた。アカデミー(育成部門)から育ったC大阪を飛び出して15年に川崎Fへ完全移籍。24試合に出場して6得点をマークしたが、わずか1年で当時J2だった古巣・C大阪へ完全移籍で復帰した。昨季はJ2リーグ戦で41試合に出場してチーム最多の14得点を挙げてチームを昇格へと導くと、今季はJ1リーグ戦でここまでリーグ2位タイの19得点を叩き出した。12年ロンドン五輪に最年少の19歳で選出された、1メートル87の長身ストライカー。自身初のワールドカップ(W杯)本大会メンバー入りを目指し、日本代表選手として10日にはブラジル、14日にはベルギーと対戦する。

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