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川崎F・憲剛、シルバーコレクター返上誓う ルヴァン杯決勝

[ 2017年11月4日 09:40 ]

決勝前夜祭で横浜FC・三浦知良(左)と握手する川崎F・中村憲剛
Photo By スポニチ

 ルヴァン杯決勝は4日に埼玉スタジアムで行われ、ともにクラブ初タイトルを懸けて川崎FとC大阪が対戦する。トップ下での先発が確実な川崎Fの元日本代表MF中村憲剛(37)にとっては、本大会3度目の決勝となる。昨季のリーグMVPなど数々の個人タイトルを持つ中村が、三度目の正直でチームに悲願の初タイトルをもたらし、名実ともに川崎Fのレジェンドになる。

 決勝の舞台で行われた前日の公式練習。中村はピッチの状態を確かめるように最後の調整を終えると「身体と心も良い準備ができた。ここで勝つためにキャンプからやって来た」と並々ならぬ決意を語った。

 03年から川崎F一筋でプレーして15年。「劣等感の塊だった」という1年目から地道な努力を重ね着実にステップアップ。いまや誰もが認める川崎Fの顔となった。昨季はJリーグ最優秀選手賞を受賞し、今季は10月14日の仙台戦で大卒史上2人目の400試合出場を達成。今月29日のリーグ浦和戦に出場すれば、05年にアウグストが記録した37歳28日を1日抜き、自身も「そこは気にしていた」というチーム最年長出場記録を更新する。

 数々の個人勲章を手にしてきた中村だが、チームタイトルとはここまで無縁。ルヴァン杯は今回が07、09年に続く3度目の決勝で、03年3月15日の広島戦でのJリーグ初出場から公式戦は593試合目。チームはこれまでリーグ戦を含め7度の準優勝(2位含む)で「シルバーコレクター」と呼ばれてきたが、クラブ創設から7653日目での初栄冠を狙う。

 背番号14は「やっぱりサッカーをやっている以上、誰もが優勝を目指している。チャンスはそんなに巡ってくるものではない」ときっぱり。今度こそ頂点に立つために、強い気持ちで埼玉スタジアムのピッチに立つ。

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