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ハリルJ、3月海外遠征 指揮官対戦熱望!W杯出場国と交渉へ

[ 2017年10月18日 05:30 ]

日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督
Photo By スポニチ

 日本代表が来年3月に海外遠征を行う方針を固めたことが判明した。当初は国内の親善試合を検討していたが、バヒド・ハリルホジッチ監督(65)が国外でW杯出場国との対戦を熱望。今月上旬のニュージーランド、ハイチとのホームゲームが低調な内容に終わったこともあり、チーム強化には厳しい環境下で試合を重ねる必要があると判断した。

 来年3月19〜27日はW杯ロシア大会前の最後の国際Aマッチ週間。関係者の話を総合すると、日本協会は当初は国内で2試合を検討していたが、ハリルホジッチ監督の強い意向を受け、海外遠征を行う方針を固めたという。遠征先は未定だが、W杯出場国とマッチメークする方向で調整を進めていく。W杯前の国際Aマッチは注目度が高く、国内で開催すれば入場料、広告料、放映権料など通常よりも多くの収入が期待できる。国外開催なら“実入り”は激減するがチームの強化を優先する形だ。

 ハリルホジッチ監督は15年3月の就任から敵地で世界レベルの強豪国と対戦する必要性を訴え続けてきた。だが、W杯アジア予選の日程が詰まっていた影響もあり、アジア外での試合は11月に予定されている欧州遠征(10日ブラジル戦、14日ベルギー戦)が初となる。12月のE―1選手権(旧東アジア杯)は欧州組が招集できないため、限られたチームの強化期間を是が非でも海外遠征に充てたい思いがあった。

 国内で開催した今月6日のニュージーランド戦(〇2―1)、同10日のハイチ戦(△3―3)は低調な内容に終始。ハリルホジッチ監督はハイチ戦後に選手を集めて「代表をなめるな!」と激高し「就任して最悪の試合。皆の前で恥をさらしてしまった」と嘆いていた。W杯本大会は来年6月14日に開幕。日本協会のバックアップをムダにしないためにも、今後は実りある試合を重ねる必要がある。

 《本番前過去最多3戦超へ》W杯開催年のAマッチ初戦を海外で行ったのは過去5回のうち3回。ただし、10年初戦となった1月のアジア杯予選は若手主体で、実質の初戦は2月2日のベネズエラ戦(△0―0=大分・九石ド)だった。それを除き、初戦が海外だった98年と06年はともに初戦は2月。今回の3月は海外初戦としては最も時期が遅い。だが、大会前約3カ月間に絞れば、海外でのAマッチは過去5大会いずれも2試合。今回は3月の2試合に加え、直前に現地で行うとみられる強化試合を含めれば、本番前に海外で行うAマッチは過去最多の3試合以上となる可能性が高い。

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2017年10月18日のニュース