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大宮MF長谷川アーリア 故郷から切り開く代表復帰の道

[ 2017年2月17日 09:41 ]

C大阪時代の長谷川アーリアジャスール
Photo By スポニチ

 家長や泉沢が抜けた攻撃陣の一角として大きな期待が寄せられている。湘南から加入したMF長谷川は、11日のプレシーズンマッチJ2群馬戦では左MFで90分間フル出場。「試合ではいいところも悪いところも見えた。それを開幕までの2週間でしっかり仕上げれば」と振り返った。

 横浜ユースから横浜のトップチームに昇格し、1年目からリーグ戦に出場した。正確な技術と攻撃センスで前線のアクセントに。12年にはFC東京に移籍し、さらに持ち味を発揮した。年代別の代表を経て12年には日本代表にも初招集。だが、その後はC大阪やスペインのサラゴサ、湘南と渡り歩いたものの、かつての存在感は影を潜めていた。

 今年で11年目。「いろいろなチームで経験を積み、半年だが海外で厳しさも味わった。レベルアップできていると思うし、これまでの経験や思いをここで出すことだけを考えてやりたい」と、目を輝かせる。

 実は長谷川は埼玉県出身。鶴ケ島で生まれ、中学まで過ごした。イラン出身の父がサッカーをやっており、小4で地元少年団へ。そして横浜スカウトの目に留まった。「今年は自分にとって大事な一年。埼玉出身だし、大宮で活躍して、日本代表にもこだわりたい」。現在の課題は「最後の攻撃の質を上げてシュートで終わること」だという。長谷川が“里帰り”で輝きを取り戻せば、チームにも大きな戦力となるはずだ。(大西 純一)

 ▼長谷川(はせがわ)アーリアジャスール 1988年(昭63)10月29日、埼玉県生まれの28歳。鶴ケ島の長鶴サッカー少年団でサッカーを始める。坂戸ディプロマッツFCを経て横浜ユース入り。トップチームに昇格し、FC東京―C大阪―サラゴサ(スペイン)―湘南を経て今季大宮入り。J1通算187試合に出場し14得点。1メートル86、76キロ。

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2017年2月17日のニュース