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鹿島 ファブリシオ 最後に大仕事「いろいろなことを吸収 有効だった」

[ 2017年1月1日 19:37 ]

延長前半4分、決勝ゴールを決めてガッツポーズの鹿島・ファブリシオ
Photo By スポニチ

 今季限りでの退団が決まっているFWファブリシオ(26)が、最後に大仕事を果たした。1―1で迎えた延長前半11分、ペナルティーエリア内右でDF西が倒れ込みながらつないだボールに反応。右足を振り抜いて決勝ゴールを奪い、6大会ぶり5度目のタイトルを決定づけた。「チームメート、スタッフ、フロント、どんな時も見捨てずに応援してくれたサポーターに感謝したい」と充実の汗をぬぐった。

 ポルティモネンセ(ポルトガル)から半年前の昨年7月に期限付き移籍で加入。「日本に慣れるのに難しかった部分もある」と振り返る。12年からポルティモネンセでプレー。ポルトガルと日本ではサッカーのスタイルもチームの規律や要求も違い、戸惑うことが多かった。それでも、周囲の選手や石井監督がどういう風に自身をフィットさせよう気遣ってくれていたのか、分かっていた。「いろいろなことを吸収できる時間としても有効だった」と感謝した。

 ゴールの直後は、いろいろな思いが去来したという。まず浮かんだのは家族の顔。そして「どういう風にすれば(チームの)力になれるだろうか」と考え続けた、鹿島でのサッカー生活も頭の中を駆け巡った。最後に浮かんだのは「優勝カップを持ったチームメートと喜ぶ姿」だった。その絵は、30分後に現実となった。

 鹿島との契約は今季限りで満了。今後については「まず一旦ポルトガルに戻る。いろいろな話があるので、1回休んで、じっくり家族とも話して考えたい」と話した。

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2017年1月1日のニュース