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井手口 ハリル監督“合格点”も辛い自己評価「ミス多かった」

[ 2016年10月30日 05:30 ]

明治安田生命J1第2S第16節 ( 2016年10月29日    吹田S )

<G大阪・新潟>前半、競り合いながら攻め上がる井手口(左)
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 G大阪はMF井手口陽介(20)が日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(62)の目の前で躍動し、15位の新潟に3―1と勝利に貢献した。

 日本代表のハリルホジッチ監督も満足そうな笑顔を浮かべていた。「収穫?それは何によるかだけど、何人かの選手に興味があった」とニヤリ。20歳のリオ五輪代表MF井手口に話が及ぶと「長い間、追跡してきた選手で、やはりクオリティーがあることが確認できた。得点も取りそうだった。良い仕事をしていた」と“合格点”を与えた。

 指揮官がとくに目を細めたのは後半38分だった。大森のシュートをGKが弾くと、素早い出足で反応。右足を振り抜くと、低い弾道のシュートは左ポストを叩いた。鋭い出足と終盤でも落ちない無尽蔵のスタミナ。それは代表指揮官がスタジアムを後にした後半ロスタイムにも発揮された。

 藤春の左からのクロスに飛び込み右足シュート。新潟DFにブロックされたが、そのこぼれ球を呉屋が押し込み、ダメ押しの3点目を演出した。走行距離は両軍合わせて3位の11・701キロ。井手口は「試合を通してミスの方が多かった。前に当てられなかったので反省です。(ハリルホジッチ監督の評価は)あまり気にしない。一番の存在感を見せつける方が自信になる」と辛い自己評価に終始したが、十分なインパクトは残した。

 11月11日には親善試合オマーン戦、同15日にはW杯ロシア大会アジア最終予選サウジアラビア戦が控え、代表メンバーは同4日に発表される。ハリルホジッチ監督が井手口の名前を初めて挙げてから9カ月。A代表の扉を開く時が迫ってきた。

 ◆井手口 陽介(いでぐち・ようすけ)1996年(平8)8月23日、福岡県福岡市出身の20歳。中学進学時に当時阪南大の兄・正昭(現ベトナムリーグ所属)のいる大阪へ。G大阪Jrユースに入団。高校2年の13年には2種登録され、トップチームへ。14年4月16日、ナビスコ杯鳥栖戦で公式戦デビュー。16年9月17日、名古屋戦でJ1初ゴールを記録した。U―23日本代表入りしリオデジャネイロ五輪にも出場した。

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