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ジャガー浅野2発!敗戦も手倉森監督「注目に値する活躍」

[ 2016年7月10日 05:30 ]

<広島・鹿島>後半37分、広島・浅野が2本目のシュートを決める

明治安田生命J1第2S第2節 広島2―4鹿島

(7月9日 Eスタ)
 リオデジャネイロ五輪に出場する日本代表に選ばれた広島のFW浅野拓磨(21)がホームの鹿島戦で2得点した。試合は2―4で敗れたが、アーセナル移籍発表後、初めての試合で実力を証明。手倉森誠五輪代表監督(48)が視察に訪れた中で真価を発揮した。

 敗戦に表情はさえなかったが、ピッチでは大きな輝きを放った。広島の浅野がアーセナルへの移籍発表後、初めての試合に臨み2得点を挙げた。

 「あと2点決めていれば負けはなかった。ちょっとした手応えを感じた部分はあるけど、勝利の中でこそ自分のゴールには意味がある。なかなか喜べるものではない」。

 当然のように4得点が狙えたと話すビッグマウスが頼もしい。4日の移籍発表会見では、その時点で今季2得点だったものの「国内で2桁(得点)を取ったことがないので一つの目標」と豪語。広島での自身最終戦となる17日の横浜戦までの残り3試合での8得点を誓っていた。その“初戦”となる鹿島戦で2得点。決して夢物語で終わらせない勝負強さを示した。

 まずは0―2の後半9分だった。相手DFの裏を突いてスルーパスをゴール前左で受けると、GKとの1対1を制し、4戦ぶりとなる得点を叩き込んだ。1―4で迎えた後半37分には右サイドの角度のない位置からゴール左隅へ、2点目を決めた。「逆サイドを狙って打った。(シュート)コースを見た瞬間“入ったな”と確信した」。高難度のゴールシーンを振り返ったこの時ばかりは、笑みがこぼれた。

 移籍発表後、初めての試合とあって注目を一身に集めていたが「特にそんなに意識しなかった。周りの人が言ってくださるほど“スーパーな選手”ではないですし」と振り返った。プレッシャーをものともしなかった。

 この日、視察に訪れていたリオ五輪日本代表の手倉森監督からも称賛を浴びた。「注目に値する活躍だった。欧州からオファーが来たらJリーグではこれぐらいやらないといけない、という覚悟を感じた。いい得点だった」。五輪では先発の座を興梠、久保と争う立場。指揮官に強烈な印象を植え付けた。リオでも強い輝きを放って、世界の舞台で唯一無二の存在になってみせる。

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