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ドイツ 天敵イタリア初撃破!18人PK戦制し3大会連続の4強

[ 2016年7月4日 05:30 ]

PK戦の前に互いの健闘を誓い合うイタリア代表GKブッフォン(左)とドイツ代表GKノイアー(AP)

欧州選手権決勝トーナメント準々決勝 ドイツ1―1(PK6-5)イタリア

(7月2日 ボルドー)
 14年W杯王者のドイツが3大会連続で4強入りを果たした。前回大会準優勝のイタリアを相手に、後半20分にMFメスト・エジル(27=アーセナル)が先制点を決めたが、同33分に相手にPKを決められて失点。延長1―1で決着が付かず、9人目までもつれこんだPK戦をGKマヌエル・ノイアー(30=バイエルンM)の活躍で6―5と制した。7日の準決勝でフランス―アイスランドの勝者と対戦する。

 世界最高峰の守護神2人によるPK戦対決は、ノイアーに軍配が上がった。80年大会以来36年ぶりに9人目までもつれ込んだ“死闘”を制し「こんなPK戦は経験したことがない。ずっと忘れないだろう」。尊敬するGKブッフォンと抱き合って健闘を称え合った。

 1点リードの後半33分。DFボアテングがハンドの反則で与えたPKを、DFボヌッチに決められた。今大会5試合目で初失点。ノイアーはPK戦でリベンジを狙っていた。「同じ選手に2度も決めさせない。止めてやる」。相手5人目のボヌッチを1本目と逆の右に跳んでセーブ。相手9人目のDFダルミアンは左に跳んで止め「相手はいつもと違うコースを狙っていた。あそこ(に跳ぶべき)だと頭に浮かんだ」と過去のデータは捨てて直感で止めた。

 ノイアーも出場した前回大会準決勝で1―2で敗れた相手にリベンジ。W杯を含めた主要国際大会で過去未勝利(4分け4敗)だった天敵を退け「やっとイタリア相手に成功できた」と感慨に浸った。ドイツは主要国際大会でPK戦6連勝。マイヤー、シューマッハ、カーンら名手の系譜を継ぐ背番号1が、ケプケが守護神を務めていた96年大会以来20年ぶり欧州制覇を狙う。

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