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セレッソ5発快勝!蛍 復帰即フル出場5連勝に貢献

[ 2016年7月4日 05:30 ]

<熊本・C大阪>前半、熊本・清武とボールを奪い合う、C大阪・山口(右)

明治安田生命J2第21節 C大阪5―1熊本

(7月3日 うまスタ)
 リーグ2位のJ2C大阪はアウェーで熊本と対戦。ドイツのハノーバーから復帰したMF山口蛍(25)が先発するなど5―1で快勝して勝ち点を43とした。

 独特の雰囲気にも負けなかった。熊本地震の影響により、85日ぶりの公式戦開催となった「うまかな・よかなスタジアム」の再開初戦。赤く染まったスタンドに押されるかのように、C大阪は前半8分に先制点を奪われる。だが、同13分に左CKからMF清原が「ああいうところに来るかなと」とこぼれ球を詰めて同点。同27分にはFWリカルド・サントスが得たPKをMFブルーノ・メネゲウが沈め、終わってみれば今季最多となる5発で5連勝を飾った。

 C大阪のサポーターが陣取ったサイドにも、甚大な被害と向き合う人々を激励する横断幕が掲げられた。「熊本にJリーグが帰ってきた この日をオレ達は忘れない! サッカーの絆と共に頑張ろう熊本」。だが、最重要課題のJ1復帰に向け、ピッチでは勝負にこだわった。試合前、ロッカールームで大熊監督は選手たちに語気を強めた。

 「全力を出し切って、最後に倒れるぐらいの姿勢を熊本の方々に見せよう」。ドイツ1部ハノーバーから戻った日本代表MF山口は、復帰後即先発。「そんなに連係に問題はなかった」とフル出場で中盤を強化すれば、後半30分からは熊本県上益城郡出身のDF藤本も途中出場し、親族が見守る前で勝利に貢献した。

 これで前半戦を終え、自動昇格圏の2位でターンした。5位で折り返した昨季よりも好位置ながら「地に足をつけてやっていくことが大切」と指揮官。慢心することなく、残り21試合も一戦必勝で勝ち点を積み重ねていく。

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2016年7月4日のニュース