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函館開催で燃えた!札幌 今季最多5発快勝で9年ぶり首位ターン

[ 2016年7月4日 05:30 ]

<札幌・横浜FC>後半ロスタイム、5点目を決めた札幌DF上原(中央)がベンチを指さし、(左から)ヘイス、増川、荒野、さらに内村(右)が駆け寄る

明治安田生命J2第21節 札幌5―2横浜FC

(7月3日 函館)
 5発で爆勝の白星締めだ!J2札幌は3日、前半戦の最終戦で横浜FCと対戦。5年ぶりとなる函館開催で、今季最多の5得点を挙げて首位を守った。北海道新幹線カラーの限定ユニホームを着用し、今季2度目の4連勝。これで1試合未消化ながら勝ち点を45に伸ばし、2位・C大阪とは勝ち点2差。J1昇格へ向けて、07年以来9年ぶりの首位ターンとなった。
【試合結果 J2順位表 得点ランキング】

 函館の空に、今季最多の5発の花火が打ち上がった。5年ぶりとなる函館開催。前回より約4000人多い1万442人のサポーターが集結し、札幌イレブンは燃えずにはいられなかった。

 「函館の人たちのためにも勝とう」――。めったに観戦に来られないサポーターたちへ誓った合言葉だ。熱い声援。函館のスタンドは、地元出身の北島三郎の名曲のように「祭り」となった。

 前半にブラジル人コンビが2点を奪い、ペースをつかむ。普段はアシストに徹する右MFの石井は「積極的に攻めて、見ていて面白い試合をしたかった」と果敢にミドルシュートを放った。後半2分にMF荒野が今季初ゴールで3点目。さらにはDF増川の移籍後初ゴール、MF上原も今季初ゴールで続いた。圧巻の5ゴール。文句なしの首位ターンだ。「たくさんのサポーターが集まって感謝している。本当に函館でやれて良かった」。四方田監督はそう言ってスタンドを見上げた。

 クラブ20周年の今季は名称を「北海道コンサドーレ札幌」に変更。北海道のクラブとして道全域の活性化・地域貢献を目指し、北海道新幹線開業で沸く函館で5年ぶり開催を実現させた。前回11年の函館開催は京都に2―1で勝利。その年は3位ながらJ1昇格を果たした。まだある。前回首位ターンの07年はJ2優勝でJ1に昇格。まさに吉兆の勝利だった。

 思えば、北海道新幹線が開通した3月26日の京都戦(札幌ドーム)も3発で快勝。函館開催のこの日は限定ユニホームで爆勝と新幹線パワーがゴールラッシュを呼び込んだ。故障のMF宮沢主将に代わってキャプテンマークを巻き、1得点1アシストの荒野は力を込めて言った。「J1昇格のため、毎試合勝ってJ2で優勝できるように頑張りたい」。堂々の首位ターン。後半戦の首位ロードはJ1へ続いている。

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2016年7月4日のニュース