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カズVSゴン盟友対決実現!募金箱の設置検討、被災地支援へ

[ 2016年4月21日 05:51 ]

盟友対決が実現する可能性が高まったカズ(右)と中山

 熊本地震の影響で23日のアウェー熊本戦が中止となったJ2横浜FCは、24日に横浜市内でJFL沼津との練習試合を行うことを決めた。横浜FCのFW三浦知良(49)と沼津のFW中山雅史(48)という“カズ・ゴン”の盟友対決が実現する可能性が高まった。クラブ側では義援金募金箱の設置を検討しており、被災地支援を積極的に進める。

 「カズVSゴン」の盟友対決が熊本の復興を後押しする。23日の熊本戦が中止となった横浜FCは23日に産業能率大、24日にJFL沼津との練習試合を組んだ。前節17日の東京V戦に先発したカズは、23日の試合に出場する可能性が高い。だが相手が中山率いる沼津となれば話は別だ。「ゴンが出るなら10分出てもいいよ」と2日連続の出場も辞さない構えだ。

 中山は膝痛を抱え、出場できたとしても時間は限られる。それでも特別な関係は変わらない。2人は常に真剣勝負。日本代表時代、一緒に軽く走っていたのに気が付けばいつの間にか競走になっていたのは有名な話だ。昨年9月、中山が沼津で現役復帰を決めたときからカズは「サッカーをしていればどこかで(対戦の)機会はある」と再会を楽しみにしていた。

 練習試合とはいえ、カズ・ゴン対決が実現すれば注目度は高まる。横浜FCでは試合会場に熊本地震「義援金募金箱」を設置する方針だ。11年3月、東日本大震災の慈善マッチではカズがゴールとカズダンスを披露し、被災地に勇気を届けた。その後、毎年、横浜FCでは東北の被災地に足を運び、支援活動を続けてきた。今回も積極的に復興を支援する。

 連日報道される熊本地震の被災状況にはカズも心を痛める。23日の熊本戦中止を受け「現状を考えたら難しいとは思っていた。また熊本とは試合もありますし、サッカーでいいプレーをすることで何かできれば」と話す。今回は熊本のピッチに立ち、雄姿を見せることができないが、被災地を思う気持ちは変わらない。復興を願い、今、できることに全力を尽くす。

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2016年4月21日のニュース