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ミス帳消し先制アシスト!本田から3点、ミラン13年ぶり決勝

[ 2016年3月3日 05:30 ]

アレッサンドリア戦の後半、競り合うACミランの本田(左)

 ACミランの日本代表MF本田圭佑(29)が1日のイタリア杯準決勝第2戦アレッサンドリア(3部)戦で3得点に絡む活躍を見せた。前半20分に先制弾をアシストすると、3点リードの後半35分にダメ押し点を演出して、5―0の大勝に貢献。チームは2戦合計6―0として13年ぶりの決勝進出を決めた。

 序盤のミスを帳消しにする働きだった。前半20分、本田はバロテッリの落としたボールをダイレクトパス。最終ラインの裏に浮き球のボールを落としてメネズの先制弾をアシストした。2―0の前半39分には右サイドでボールを受けて、大外を追い越したポーリに絶妙のスルーパス。中央への折り返しからメネズの右足弾が生まれた。3―0の後半35分には右CKでロマニョーリのゴールをアシスト。3得点に絡みチームの13年ぶりの決勝進出に貢献した。

 最初の決定機で尻に火がついた。前半7分、ペナルティーエリア内左サイドを突破したクカからのパスを受けゴール前でフリーになったが、得意の左足でシュートミス。揺さぶられたGKは体勢を崩しており、押し込むだけでよかったが、ボールは枠の上に飛んだ。2月14日のジェノア戦以来、公式戦3試合ぶりの得点を逃し、天を仰ぎクカに謝罪。右MFでフル出場して名誉挽回のプレーを見せた。

 一夜明けた地元各紙からも高く評価された。コリエレ・デロ・スポルトは7の採点で「前半7分のミスは信じられないが、メネズの先制ゴールにつながるボールを供給」との短評。トゥット・スポルトは6・5の採点で「前半7分、ゴールががら空きだったのにミスをした。ミハイロビッチ監督に怒鳴られただろうが、その後、ミスを償う」とした。試合後は本田は「お疲れさまです」とだけ言い残し会場を後にしたが、表情は明るかった。今のレフティーには致命的ミスをものともしない勢いがある。

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