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G大阪 新スタが難敵に…“芝長いピッチ”でGK足元不安定

[ 2016年3月3日 05:30 ]

<G大阪・メルボルンV>前半、先制ゴールを許し座り込む東口(中央)らG大阪イレブン

ACL1次リーグG組 G大阪1―1メルボルンV

(3月2日 吹田ス)
 G組のG大阪は2日、ホームでオーストラリア王者メルボルン・ビクトリーと第2戦を戦い、1―1で引き分けた。後半12分にFW宇佐美貴史(23)のクロスをMF遠藤保仁(36)がヘッド弾でたたき込み、最低限の勝ち点1をゲット。新スタジアムへの対応に課題を残し、ACLは2戦連続ドローだ。H組の浦和はアウェーで浦項(韓国)に0―1と敗れ、1勝1敗とした。

 まさかの『敵』の出現だった。前半3分、味方からのバックパスをクリアしようとしたGK東口が足を滑らせてミスキック。CKを与えてしまい、その混戦から早々に失点した。「ボールを蹴れば良いと思っていたけど…。滑るとは思わなかった。自分のミス。もったいなかった」。代表守護神も苦笑いを浮かべた。

 今季から使用する新スタジアム。すでにプレシーズン名古屋戦、2月28日のリーグ開幕・鹿島戦など3試合をこなしてきた。後半12分に新スタジアム公式戦チーム初得点となる同点ヘッドを叩き込んだMF遠藤は「若干、芝の質が違うとは思うけど状態が悪いわけじゃない。あまり芝どうこうとは感じない」という。だが長谷川監督は「万博は(芝の)長さが20ミリだったけど、今は30ミリ。後半はアジャストしたけど、まだまだ慣れたとは言い難い。選手がここから慣れていくしかない」と昨年までの本拠地との違いを口にした。文字通り、ピッチに“足もとをすくわれた”形だ。

 試合終了間際にはFWパトリックが決定的なシュートチャンスを得るなど内容は悪くなかったものの、過去4試合で3勝1分けの相手に本拠地で引き分け。今季公式戦4試合で勝ち星もない。試合後のブーイングも、音が反響するスタジアムの構造という“アシスト”があり、いつもより痛烈に耳に響いた。

 「(ブーイングは)初勝利を望んでいるサポーターからの激励と受け止めている」。指揮官は前向きに捉えるも、対戦相手だけではなく、対策をしないといけないもう一つの相手が出てきたのも事実だ。ACL2試合で勝ち点2。首位メルボルンVとは勝ち点差2で決して致命的ではないものの、Jリーグとの2冠を目指す中、新スタジアムを1日でも早く味方につけることは必要だ。 

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