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東京V好発進 助っ人の2年連続開幕弾で4年ぶり開幕戦勝利

[ 2016年2月28日 18:42 ]

明治安田生命J2第1節 東京V1―0札幌

(2月28日 味スタ)
 明治安田生命J2リーグは28日、各地で開幕。昨季8位と、あと一歩のところでJ1昇格プレーオフ(PO)進出を逃した東京Vは、FWアラン・ピニェイロ(23)の2年連続開幕弾で札幌に1―0で勝ち、2012年以来4年ぶりとなる開幕戦勝利で9年ぶり昇格へ好スタートを切った。

 オフには、3年間レギュラーを務めたGK佐藤優也(30)がJ2千葉へ、ユースから昇格して即ポジションをつかんだMF三竿健斗(19)が鹿島へとそれぞれ完全移籍。戦力低下が懸念される中、開幕前には、大黒柱のMF中後雅喜(33)や昨季チーム得点ランキング1位のMF南秀仁(22)、同2位のFW高木大輔(20)ら主力にけが人が続出と逆風も吹き始めていた。

 だが、昨季の中後、三竿に代わって開幕戦でダブルボランチに入った新戦力のMF高木純平(33)とMF船山祐二(31)がリズムをつくり、後半30分には、センターライン付近でパスを受けたピニェイロが約30メートルの距離をドリブルで駆け上がって右足で決勝ゴール。最後まで集中を切らさずに守って完封勝利を飾った。ゴール後、一目散にサポーターのもとへと走ったヒーローは「ボールを奪った瞬間はゴールが遠かったが、運んでいくうちにどんどんゴールが見えてきて、他の選手のサポートもあってフリーになれたので、最後は思いきって打った。うれしくて、うれし過ぎて、サポーターのところに行った」と笑顔。

 冨樫剛一監督(44)は「昨年の悔しい思いを年間通して表していこうということでシーズンをスタートした。スタートは一歩踏み出さないと分からない。一歩目をオドオドして踏み出すのか、力強く高い目標に向かって踏み出すのか。自分たちは勇気をもって踏み出していこう、と話して送り出した。選手たちが90分間よく戦ってくれた」と手応えを口にし、「素直にうれしく思います」と頑張りを称えた。

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2016年2月28日のニュース