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岩渕 なでしこ“切り札テスト”五輪最終予選直前合宿に招集へ

[ 2016年1月27日 06:39 ]

五輪最終予選直前合宿に招集されることが濃厚となった岩渕

 リオ五輪アジア最終予選(2月29日~3月9日、大阪)に臨むサッカー女子日本代表が、2月22日から始まる直前合宿にFW岩渕真奈(22=バイエルンM)を招集することが26日、濃厚となった。昨年8月に右膝じん帯断裂の重傷を負って手術したが、現在はクラブで実戦練習をこなすまでに回復。予選前最後のキャンプに呼び、メンバー入りできるかどうかを判断することになった。チームはこの日、石垣島での1次合宿を打ち上げた。

 なでしこジャパンに「リトル・マナ」が帰ってくる。昨年8月28日に所属するバイエルンMでの練習試合で右膝外側側副じん帯断裂の重傷を負った岩渕。同9月に手術し長期離脱を強いられたが、現在はリーグ再開初戦の2月14日のケルン戦に向けて、クラブで実戦メニューをこなすまでに回復した。同13日から始まる2次合宿は海外組の招集が不可能だが、関係者によれば、同22日に大阪で始まる五輪最終予選に向けた直前合宿に22歳のドリブラーを選出することが濃厚になったという。

 最終予選に臨むメンバーは20人。登録の締め切りは初戦の24時間前と定められている中、佐々木監督は「最後まで状態を見極めていく」とギリギリまで選考を続けることを明かしてきた。直前合宿にも登録枠より多い人数を招集することを決めており、その中に岩渕が入る見込みだ。現在もクラブ側と連絡を取り合い、回復具合などをチェック。五輪出場を懸けた大一番に加われるか、日本に呼び寄せて最終確認する方針になった。

 4カ月以上も戦列から離れていた岩渕だが、その能力に疑いの余地はない。16歳で国際Aマッチデビューを飾り、11年W杯ドイツ大会、12年ロンドン五輪、15年W杯カナダ大会と続けてメンバー入り。15年W杯カナダ大会では、準々決勝オーストラリア戦で後半27分から出場し、同42分に決勝弾を奪い1―0勝利の立役者となった。4大会連続の五輪切符獲得へ向け、今回の予選の初陣で対戦するのがオーストラリア。登録メンバー20人に滑り込めば、再び切り札として期待されることになる。

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2016年1月27日のニュース